■正常分子栄養学 講演記録

 これは、古澤太香子先生による正常分子栄養学の講演内容を録音したテープ
 から入力したものです。
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●正常分子栄養学 講演記録 その3


 病気は体質で体質は遺伝で遺伝は病気で病気は体質でって区別が無くなってい

 ます。区別があるかどうかを今から見ていきますね。

 皆さんにお聞きしますが、病気は遺伝すると思う人・・・・・?

 あ、ありがとうございます。

 遺伝するものもあるし、遺伝しないものもあると思う人・・・・・?

 はい、皆さんそう思うのですね。じゃ、遺伝だと思うもの挙げてください。

 「糖尿・アトピー・喘息・精神病・・・・・」

 文部省から出している教科書には精神病は遺伝すると書いてありますね。

 相談を受けた方の中にそうゆう方がいました。

  自分の身内に精神的におかしい人がいるから自分は子供は産まないんだ、と
 
 いうふうに決めて40近くなった女性がいました。それから栄養に取り組みな

 がら元気なお子さんを産みました。

 「神経痛・色盲・・・・・」病気じゃなくてもいいですよ。

 「リューマチ」「結核・白髪に禿げ」「高血圧・低血圧」

 普通血圧は?

 普通血圧は遺伝しないんですね?悪いのだけですね。悪いのだけが親譲りです

 ね。親になると大変ですね。

 「近視・遠視・乱視」視力1.5は遺伝しないんですね。都合の悪いのは全部

 親のせいですね。

 「心臓病・癌」

 これぐらいでいいですか?これらは本当に遺伝しますか?

  多分皆さんがこれらは遺伝だと言うのは自分がいて、自分の親がいて、自分
 
 のおじいさん、おばあさんがいて、その辺まで見みれますよね。

  おじいさんが禿げ、おやじも禿げで自分も禿げだから、禿げは遺伝する・・
 
 ・・・こうゆう話じゃないですか?

 おばあさんが高血圧で、お母さんも高血圧で、自分も高血圧で、だから高血圧

 は遺伝だっていうふうに言っているんじゃないですか? おじいさんの上はど

 うですか? ひいじいさんの上はどうでしたか?

 ずっと見ていくと、どうですか? 判らないですよね。ずっと見ていったらど

 こかで皆さん繋がっていませんか? ネアンデルタールかクロマニオン人か判

 りませんが、皆さん繋がっていませんか?

  どこかで繋がっているとしたらですよ、この中に禿げがいるかもしれないし、
 
 近視がいるかもしれないし、喘息がいるかもしれない、精神的におかしい人が

 いるかもしれないじゃないですか。

 としたら何が遺伝したっておかしくないじゃないですか。どれも遺伝する可能

 性はあると言えますよね。

 そしてこれが本当に遺伝だとしたら人生は簡単になりますね。オギャーて子供

 を産んだら、もうこの子の人生判りますね。「私は将来禿げ」ってこうゆう感

 じですね。じたばたしたって禿げなんですから、それに対して何かやろうなん

 て思わない方がいいですね。

 生まれた時からすでに高血圧・・・・・じたばたしたって高血圧ですから塩分

 控える必要ないですね。好きな物食べさせればいいですね。どうせ高血圧なん

 だから、という話になるわけですよね。

 人生が簡単になります。親が、あほなら子供はあほということですね。塾行け

 なんて言っちゃダメですね。お母さんのようになるしかないっていう話ですよ

 ね。というふうにこれらが遺伝だとしたら人生が非常に簡単になります。

 そして私もこうゆう風なものは遺伝だと思っていました。

 近視に関してはですね、アフリカに行くと視力8.5という人がいるそうです。

 そうすると何キロも先から歩いてくる人が、ああ隣村の誰さんだと判るそうで

 すね。1時間半くらいすると本当に歩いてくるそうです。

 私の友人がアフリカに行っていましたので教えてくれましたが、隣の家といっ

 ても2キロぐらい先なんだそうです。

 そして殆ど放牧をしているそうです。そうすると自分の家で飼っている牛とか

 鶏が隣の家の庭先に行ってしまったというのが見えないと放牧出来ないんだそ

 うです。いつもいつも遠くを見てますよね。ですから、すーごく遠くまで見え

 るそうです。視力8.5は嘘じゃないと言っていました。

 オスマン・サンコンさんが日本に来る時には視力5.5ですから・・・・・。

 今は0.8だそうです。

 もしも遺伝だとしたら5.5のままずっと5.5じゃないですか。

 何かが変わったことによって視力が0.8になったわけですよね。私は禿げは

 遺伝だと思いましたね。

 うちはおじいさんも禿げですし、お父さんはつるつるの禿げですからね。兄も

 薄いし弟も薄いという本当に禿げですからね。禿げだけは絶対に遺伝だと思っ

 ていました。父の禿げなんてつるつるですからね。

 かろうじて残っている髪の毛をうっすら分けていましたが反対側から風が吹い

 たら何も無い。でも髪は欲しいんですね。昔から努力はしていました。いろい

 ろつけたり、もんだりね。でも全然結果はおもわしくなかったですね。

 どこで結果があったかというとゲルソン病院に行っていた時だったんです。

 本当に栄養をとっていたら、つるつるの禿げに産毛がぱーと生えたんです。も

 うそれは見事でしたね。

 帰国したときに弟や兄が見たところは身体の状態ではなかったですね。

 「どうしたのその頭?」とこうゆう状態でした。ああ、栄養を変えたらこんな

 に違うんだと・・・・・

 でもね、栄養というところから見たら当たり前なんですね。

 例えばカルシュームが不足すると頭蓋骨がちょっと開くわけですね。

 頭皮が張りますね。血行が悪くなりますね。非常に抜け毛が多くなりますね。

 後はミネラルが非常に髪の毛とは関わっています。髪の毛一本調べただけで遺

 伝子が判るわけでしょう。

 血液型は当然判りますよね。ということは髪の毛と血液の成分とは殆ど同じで

 す。中国語では髪の毛のことを“けつじょ”と言うぐらいです。ということは

 血液の質と髪の毛の質は同じなんです。

 最近食べ物がめちゃくちゃ狂っていますよね。お子さんの禿げとか女性の禿げ

 がめちゃくちゃ多いそうですね。禿げは遺伝じゃないかもしれないですね。

 そして体質というのを辞書で引いてみると、『環境の相互の作用から生ずる身

 体の機能・気質』って書いてあります。

 遺伝と環境がすごく関わっているんだ、ってことが書いてありますね。

 環境がすごく関係あるかもしれないってことですね。どういう環境があるのか

 今から見ていきますね。


 遺伝というと、どうゆうものが遺伝かというと例えばA型とA型の親からいき

 なりB型の子供は産まれないですよね。

 これは血液型は遺伝ですね。それから人間が人間を産んだり、猿が猿を産んだ

 りというのも遺伝ですね。

 妊婦さんが今度生まれるのは犬かしら猿かしら、猫かしらということは無いわ

 けです。これは遺伝ですね。

 後は環境がすごく関わっているかもしれないということです。

 では体質ということを、環境ということを見ながら調べていきたいと思います。

 体の質とは文字通り体の質のことですね。じゃこれは何の質かというと細胞の

 質です。

 人間の体は約60兆個の細胞から出来ています。二十歳の人で60兆個です。

 それを過ぎると下り坂になりますけれども・・・・・

 この60兆個の細胞は初めは何個だったかと言うと、最初は一個なんです。

 この一個の細胞が細胞分裂を繰り返しながら、生まれてきた時には、十月十日

 ちゃんとお母さんのお腹の中で分裂ををすれば普通の体で生まれてくるわけで

 す。大体1兆個〜2兆個の体で生まれてきます。

 ところが最近流産・奇形がめちゃくちゃ多いです。世界で一番流産・奇形が多

 い国は日本なんですからね。年間100万人くらいいるんです。流産・奇形の

 人が100万人ですよ。すごい数ですね。

 流産・奇形ってどうゆうことかと言うと、栄養状態が悪くてお腹の中で育たな

 いってことなんです。私も病院に行っていましたから良く分かりますが、流産

 しやすい体質だと思っているんですね。

  お医者さんが、こうゆう栄養のことを色々知っていれば

 「貴女どうゆものを食べていましたか?」

 「レバー食べたんですか?」

 「卵はどうですか?」

 「小魚はどうですか?」

 「青い野菜はどうでしたか?」

 「足りないものは補助食品で補ったんですか?」とこうゆう話をすればですよ、

 「ああ、足りない」って思うじゃないですか。

 ところがですね、カップヌードルにポテトチップスを食べながらお菓子をばり

 ばり食べながら、そして流産してね。

 「これが流産しやすい体質だ」なんて思っている人がすごく多いんです。

 「先祖供養が足りないか、あのとき壺を買わなかったからか」とこう思うわけ

 ですよ。そうじゃないですね。

 栄養が足りないんだ、ということなんです。私自分で出産をしたからよく判る

 んです。37歳ですからね。

 高齢出産なわけです。病院に言ったらいきなり言われました。

 「37歳ですね。ああ、帝王切開です」

 「はぅっ?」と言ったらですね、高齢出産の93%ぐらいは帝王切開なんだそ

 うです。とにかく栄養は採りました。

 厚生省が企画している量の30倍ぐらいは栄養は採りました。

 そして産んだのはですね、分娩室に入ってわずか10分で産みました。一番び

 っくりしたのはですね、一ヶ月検診てありますよね。とにかく器量はともかく

 として子供の肌だけはものすごくきれいなんです。

 乳児湿疹が出来ないんですよ。ところが一ヶ月検診に行った時に、同級生が何

 人かいるわけですね。

 20人くらいいたんですが、みんな乳児湿疹です。それが出来るのが当たり前っ

 てお医者さんが思っているんですね。

 お腹の中で羊水の状態やなんかがめちゃくちゃ悪いんでしょうね。

 ですからああゆう乳児湿疹やなんかが出るんでしょう。ちゃんと栄養を採った

 ら出ないんですから 。みんなぐしゃぐしゃでね。乳児湿疹が出来るのが当たり

 前と思っていますからね。

 「半年くらいたつと治るそうです」ってこうゆう感じです。お医者さんがそう

 ゆうふうに言うんです。

 出来るのが当たり前のように思っているのが驚きでしたね。そして6ヶ月で治

 らないとアトピーという名前に突入するんです。そうゆう方がすごく多いそう

 ですね。後、驚いたのはですね、一ヶ月検診のときにうちの子は結構大人しく

 していたんですね。

 他の子は、ビービービービー泣いているわけですよ。

 「泣きませんか?」と聞かれたんです。

 「時々は泣きます。お腹がすいたりすると」と言ったらですね、

 「いや、うちの子は5時間も6時間も泣き続けるんです」って言うから

 「じゃ、ミルクの量が足りないんじゃないですか?」というと結構飲んでいる

 んですね。

 便が出る時に子供って少し痛がりますからね、

 「便が出る時の痛さじゃないですか?」って言ったらですね、便は一日半に
 
 一回しか出ないとか、二日に一回しか出ないと言うんです。

  もう一ヶ月・二ヶ月のお子さんなんていうのは大体、子供を産んだ方は判る
 
 と思いますが、1日に7回も8回もするじゃないですか。

 ところが三日に一回、二日で一回、一日半で一回なんてこうゆう状態だったら

 痛がって泣くのは当たり前ですね。

 これが当たり前と思っているんですからね。便秘の赤ちゃんが一杯いるんです

 からね。という状態です。

 何が悪いかと言いますとお母さんのお腹にいるときの栄養状態しか考えられな

 いんですね。

  私が出産したときは、その日は三人目だったんですけど、二人は二十代で若
 
 いんですが、一人は羊水の状態が悪くて帝王切開ですね。帝王切開も、ものす

 ごく多いそうです。普通にりきんで生まれて来ないそうですね。

 こうゆう方が多いんだそうです。どれぐらい栄養が大切かということをつくづ

 く感じますね。

 そして2兆個の体で無事生まれてきて、それが細胞分裂を繰り返しながら60

 兆個の細胞に達するわけです。

 その細胞がいつも一定かというとですね、いつも一定じゃないですね。女性の

 皮膚がよく28日周期で変わるとか言

 いますね。それと同じように細胞は絶えず入れ替わっていますね。絶えずです

 ね。ですから10年前の自分の皮膚と今の皮膚とは全然違いますよね。髪も違

 いますよね。

 それぐらいすごい速度で入れ替わるんです。二十歳ぐらいの人で胃や大腸や小

 腸とかは大体40日ぐらいで全部新しい細胞に入れ替わります。

 白血球だったら5日ぐらいで入れ替わります。

 それから肝臓だったら大体200日ぐらいで替わりますね。

 体全体骨も含めて一年間で85%ぐらいは全部新しくなります。ということは

 例えばですよ、先月胃の検査をしたら、何でもなかったけれど、一ヶ月たって

 今日しくしく胃が痛むんで、行ってみたら胃癌だったということはあり得る話

 です。白血球なんて5日で替わるということを見ていくと、先週病院に行った

 らですね、ただの風邪だと言われた。熱が引かなくて今日行ってみたら、白血

 病ということはあり得る話です。

 それぐらいすごい勢いで代謝をしているということなんです。その時に出来る

 細胞が良い細胞だったらあなたの細胞の質は問題ないわけです。そこで癌細胞

 が出来たらどうなるんですか?癌体質ってことになるんです。

 大事なのは『細胞の質なんだ』ってことなんです。この細胞の質を決定してい

 るのは何かっていうことになると血液ですね。材料が必要です。この材料にな

 るのが血液なんです。この血液の質があなたの細胞の質です。

 これはただ良い血液が作られただけじゃダメなんですよ。やっぱり循環するこ

 とが大事なんです。だから温冷浴・・・・・

 温冷浴というのはおへそから下だけ熱いお湯に入るんです。30分ぐらい。そ

 の後で水のシャワーを浴びるんです。

 で又お風呂に入るんです。ということを何回か繰り返すんです。そうするとも

 のすごく血液の循環が良くなります。

 副腎も鍛えられるし・・・・・。あとは適度な運動をしたり、循環をさせるこ

 とです。その他には、ここに精神的なものも関わってきますけれどもとりあえ

 ずそれは置いて・・・・・。

 その血液の質があなたの体の質ですからね。これを作る必要があるわけです。