日本とイギリスのコンサート会場における違い
This is for Japanese fans, about there are differences between British concerts and Japanese concerts.

 私は過去に5度、イギリスへ行き、ヘヴィメタルのコンサートを体験している。ロンドンだけでなく、マンチェスター、リヴァプール、リーズ、ウェールズ、ポーツマスなどにも行き、憧れのハマースミス・アポロ(オデオン)にも行った。また、アメリカ・ロサンゼルスのライブハウスにも行った経験もある。モーターヘッドに関しては、日本で観た回数よりもイギリスで観た回数の方がはるかに多い。

 そこで、今回は、日本とイギリスのコンサート会場での違いを書いてみた。今後、イギリスをはじめ海外でコンサートを見ようと考えている方への参考となれば幸いだ。ただし、これらはあくまでも筆者の体験によるもので、時と場合によって異なることを前提に読んでいただきたい。
 1998年から2003年までのロンドンを中心としたイギリスにおけるモーターヘッドやブラック・サバスのコンサートで、会場は、ロンドンのハマースミス・アポロ、ブリクストン・アカデミー、マンチェスター・アポロなど。日本で言うと、大きなライブハウスや中ホールぐらいの広さで、クラブチッタやブリッツなどのような会場だろうか。ウェンブリー・アリーナは、さらに広かった。その他、いわゆる日本のライブハウスのような小さい会場(ロンドンのガレージ、ロスのロキシーなど)にも行った経験あり。これらを総合した体験談である。

●チケット
 まず、チケットの購入方法だが、これはインターネットなどで予約するのがいいだろう。当日券もあるかもしれないが、MOTORHEADなどはイギリスでの人気は非常に高く、チケットが完売することも多い。なので、予約しておいた方がいいだろう。
 そして、ここからが日本と異なるのだが、ネットで予約し、そのデータが表示されている画面をプリントしておき、当日、会場にあるBOX OFFICEという引換所で、それを提示して、チケットと引き換えるのだ。なので、チケットを入手していない場合は、まずはBOX OFFICEに並ばなければならない。画面をプリントした用紙も忘れずに持参しよう。
 ちなみに、チケットにはバンドのロゴが印刷されていることも多いので、日本のチケットよりも見栄えがいい。

整理番号は関係ない
 チケットに整理番号が印刷されているが、その番号順に入場できるわけではなく、会場に並んだ順番である。早い人だと、昼過ぎあたりから会場周辺をふらふらしている。開場を待ちながら、現地のファンと交流するのもいいだろう。寒さ対策も忘れずに。
 座席指定がない場合は、最前列でも2階席でも自由に移動することができる。ここらへんは日本と同じだ。

入場・再入場
 これはロスでの話だが、ライブハウスに限らず、屋内は全て禁煙である。そのため、喫煙をするためにライブハウスの外へ出ることが許可される。その際、IDカード(パスポート)やチケットの提示は必要。当時、私は喫煙者だったので、気分転換も含め、ちょこちょこと出入りしていた。屋内禁煙のおかげで、場内には新鮮な空気が漂っていた。
 また、これもロスでの話になるが、会場へ入る際、簡単なボディチェックがあり、危険と思われる物は外すように指示される。私はごくごくシンプルなウォレットチェーンを着けていたのだが、外すように命じられた。しかし、どこかちゃんとした置き場があるわけではなく、入口付近の地面に、ぽんと置くだけであるから、高価なものは注意が必要だ。ライブ後、そのチェーンとキーホルダーを持って帰るのを忘れ、戻ったが、すでに無くなっていた。今思えば、外して、ポケットの中に入れておけばよかったのかもしれない。
 イギリスの中ホールぐらいの会場では、出入りは禁止されていると思われる。ボディチェックはなかった。

トリは21時ぐらいから
 日本と違い、メインのバンドの前に、前座(もしくはカップリング・バンド)が2-3バンドおり、合計4バンドぐらいが出演する。よって、トリのバンドが登場するのは、21時ぐらい。例えば、2003年に行われたMOTORHEADのUKツアーでは、1. YOUNG HEARTS ATTACK、2. THE WILD HEARTS、3. MOTORHEADの順であったし、2002年は、1. SKEW SISKIN、2. HAWKWIND、3. ANTHRAX、4. MOTORHEADの順であった。さらに、地方の会場では、地元のバンドがサポートで出演することもある。また、2000年に行われた結成25周年イベントのような記念コンサートでも前座は1バンドあった。なので、すべて終わるのは、23時ぐらいになる。前座バンドは30分程度のステージ。

豊富なマーチャン
 近年、日本のコンサート会場でもTシャツをはじめ豊富な種類のグッズが売られるようになったが、イギリスでは、より豊富な種類が売られていた。(MOTORHEADの場合、当時の来日公演の会場では、Tシャツ2種類ぐらいしか売られていなかったので)。
 例えば、2003年には、Tシャツだけでも5種類、さらに、パーカー、バンダナ、ピンバッジ、ロゴとサイン入りのスネアヘッド、ベルトバックルなどがあった。他の年には、ロンT、キャップ、マグカップ、マフラー、ステッカーなども目にした。
 支払方法は現金のみ。2003年のハマースミス・アポロでは、クレジットカードも使用できたが、それ以外では見たことがないので、まず現金と考えて間違いない。
 また、日本のように購入した商品を袋に入れてくれないし、バッグの販売もしていないので、たくさん購入したい人は、マーチャン用のバッグを持参した方がいいだろう。これについては次の章でも説明する。

コインロッカーではなく、クローク
 各会場にコインロッカーはない。代わりに、クロークといって、係員に荷物や上着を預けるシステムがある。この場合、荷物ひとつでいくらという料金なので、購入したグッズなどをまとめて預けられるように、クローク用のバッグを持参するといいだろう。

ライブ中も写真撮影可能
 会場内では、ライブ中も自由に撮影できる。これは日本と大きく違う点なので驚かされた。筆者はここぞとばかりに撮りまくったが、場内で撮影に夢中になっているファンはあまり見かけない。
  当時はデジカメもなく、インスタントカメラで、どんな仕上がりになるか分からず、ライブ中だけで、36枚撮りを丸々使い切ったが、場内は暗く、最前列からステージまで離れているので、あまりいい写真は撮れなかった。写真撮影については出演バンドによっても異なるだろうから注意が必要。

本場の空気
 最後に、会場の雰囲気の違いを挙げておきたい。筋金入りのメタル野郎どもにはパワーとエネルギーがあり、日本では絶対に見られない光景がイギリスにはあった。スタイルとして確立されたヘッドバンガーたちが魅力的なのだ。10歳ぐらいの少年から50歳ぐらいのベテラン・ヘッドバンガーまで、老若男女問わず、ヘヴィメタル好きな人たちが集まる。その中で観るMOTORHEADやBLACK SABBATHのコンサートは、神聖なものであり、ヘヴィメタルの真の姿である。それを体験するだけでも大きな価値がある。

 以上、あくまで筆者の体験による日本とイギリスのコンサート会場で大きく異なる点を挙げてみた。他にも相違点がいろいろあるだろうが、郷に入っては郷に従えと心掛けておくべきだ。ぜひ本物のヘヴィメタルを体感していただきい。その他、質問などありましたら、お気軽にどうぞ。(2010/01/27)

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