口の消化液『唾液』
 
よく噛まずに食事を丸呑みしてませんか?
ゆっくり噛んで味わっていただく。忙しい現代人が胃を壊す原因はストレスだけではないようです。
ここではまず、食物を歯で細かく噛み砕く作業があります。これを咀しゃくと言いますが、現代人は咀しゃくの回数が減少しているようです。子どもたちはあごの細い顔つきになり、大人は顎関節にトラブルを訴える人が増えています。 口の消化液である唾液には、でんぷん分解酵素(アミラーゼ)が含まれているのはご存じですね。ごはんを噛み続けると甘い味に変化していきます。あれは分解酵素の働きによるものなのです。 また、パロチンというホルモンが含まれていて、これは老化防止に効果があることが分かっています。外からの影響をもっとも受けやすいので、殺菌効果のある酵素も含まれています。唾液が出ると虫歯になりにくいと言いますが、それはこの酵素の働きによるものです。ペルオキシターゼという成分は発ガン性物質の毒素を抑えると言われます。 胃の具合が悪い、と簡単に結論づける前に、ひとつ口での消化活動を見直してみましょう。

私たちのお口の中を潤している唾液。
1日にどのくらいの量が分泌されていると思いますか? 唾液は1日に約1.5〜2Lも出ているのです。 唾液の大半は水分ですが、水分のほかに実にさまざまな成分が含まれています。 これらの成分が私たちの健康にとって大切な役割を果たしているのです。

唾液腺の位置
唾液腺の位置図




唾液の成分とその作用

普段気にもとめない『唾液』。
よく噛むことによって以下のような沢山の消化液が分泌されるのです。

アミラーゼ
デンプンを分解する消化酵素。
パロチン
老化防止のホルモン。
パロチンは成長ホルモンの一種で、私たちの体の中で若々しさを保つ働きをしています。パロチンの分泌が盛んだと、筋肉や内臓、骨、歯などの生育発育が盛んになり、いつまでも若さを保ちます。赤ちゃん〜20代半ばくらいまでは盛んに分泌されています。
ペルオキシダーゼ
活性酸素を消化する酵素。ガン予防でも注目されている。
リパーゼ
脂質を分解する消化酵素。
ムチン
粘り気がある糖タンパク質。食べ物を飲み込みやすくします。
アルブミン
口の中を滑らかにし、乾燥を防ぐタンパク質。
リゾチーム
抗菌作用がある酵素。涙や汗、リンパ腺、鼻粘液、肝臓、腸管等、生物体内に広く分布していて、いろいろな細菌感染から生体を守り、生命維持に欠かせないものです。
ラクトフェリン
抗菌作用がある糖タンパク質。
プロチアリン
糖を分解する消化酵素。



唾液をたくさん出す方法

 ●ストレスの解消
  ストレスを感じた時、口の中がカラカラに乾いた経験はありませんか?
  ちなみに、緊張状態で食事をすると唾液があまり出ず、消化が悪くなります。
  胃腸にも負担がかかってしまうんですね。
  家族団欒、ゆったりくつろいで食事を、という昔からの言い伝えは、
  とても理にかなった教えということです。

 ●よく噛みましょう
  子どものころ、「よく噛んで食べなさい」と注意されませんでしたか?
 「よく噛むこと」は子育て、しつけの基本的項目になっていました。
  昔の人は、よく噛むことが身体に良いことを経験的に知っていたのでしょうね。
  唾液腺を含む腺組織は筋肉に裏打ちされているので、
  よく咀嚼して顎や舌の筋肉を動かすと唾液の分泌は促されます。




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